前回の記事に引き続き、アニメ「ふぉうちゅんドッグす」で印象に残った話の感想を書いていきます。
「ふぉうちゅんドッグす」は、2019年7月現在、dアニメストアで見ることができます。
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前回の記事
https://moenoashiato.com/?p=994
ふぉうちゅんドッグすは、私が子供の時にやっていたアニメで、最近アニメ配信サービスで見つけて見返しています。
★メインキャラの犬
・フレディ フレンチブルドッグの男の子
・ドッチ ミニチュアダックスフンドのおじさん
・マックス ボクサー犬の男の子
・コッコ アメリカンコッカースパニエルのお姉さん
以下、ネタバレありです。
ふぉうちゅんドッグす16話、17話 感想
16話 落ちこぼれのポッチ
17話 怒ったマックス
続き物の話。
「お腹すいたな〜」が口癖の食いしん坊の大型犬・マックスの良さが分かる話。
お腹が空きすぎて手当たり次第にいろんなものを食べてみようとするマックスに、仲間たちは呆れていた。
今度は甘い匂いがすると言って走っていくが、そこには蜂の巣があって、マックス達は蜂に追いかけられてしまう。
怒ったドッチはマックスのことを「歩く胃袋」呼ばわりして悪態を吐く。
考えてみたら、小型犬のドッチとコッコは体は小さいけど大人で、大型犬のマックスは体は大きいけど子供なんだよね。(マックスとフレディはペットショップにいた時からの付き合いだから)
見た目は強そうだし、声も男性の声優さんが当ててるからフレディより年上な感じがしてしまうけど、本当はフレディと変わらないかちょっとお兄ちゃんなだけ。それを考えたら、甘い匂いにつられて蜂の巣に突っ込んで行ったり、なんでもかんでも「それっておいしいの?」と聞いたり、言動が幼いのも分かる(笑)
そんなおとぼけキャラのマックスだけど、この回では「めっちゃできる子じゃん!」という活躍を見せる。
この次に紹介する回もそうだけど、彼が活躍する回はいい話が多い。
仲間たちが呆れる中、また手当たり次第においしそうなにおいのする方向に歩いていたマックスは、川で溺れている人間の男の子・トムを助ける。おいしそうなにおいは、ピクニックに来ていたトムの家族が持ってきたお弁当のにおいだった。
トムはポッチという犬を飼っていたが、親に頼んで命の恩人のマックスも一緒に飼うことにする。トムはマックスにサムソンという名前をつけた。
もともとトムの家にいたポッチは、自分は雑種だから何をやってもダメだし友達もいないんだと思い込んでいて、とても卑屈でやる気がない。
楽しそうにマックス(サムソン)と遊ぶトムを見て、ますます卑屈になる。
励ましてくれるマックスやフレディたちに対しても「人間と楽しく遊んだり、助けたりしたからって何かもらえるわけ?」、「どうせトムは、立派でカッコいいサムソンの方が好きなんだ」とひねくれた態度をとる。
だけど本当はトムと友達になりたいし、楽しく遊びたいと思っていた。
ポッチの態度にはイライラさせられる部分もあるけど、自分にも思い当たる節があって少し胸がチクリと痛んだ・・・。
結果的には、マックスがポッチをいじめて追い出そうとする演技をして、ポッチとトムが仲良くなるきっかけを与えてトムの元から去っていく。
マックスが悪役を演じる場面を見て、童話の「泣いた赤鬼」を思い出した。
本当にいいやつ!
そして、アニメでは犬と人間の友情物語が描かれているけど、人間同士の関係性にも当てはまる部分があると思った。この前ブログ記事に書いた「まず与える」っていう考え方とも通じるのかなって。
卑屈になって何もしないでいると相手もどうしていいか分からなくなって関わりが薄くなる。
でも、自分から近寄って行って友好的に接していれば、関わる相手も楽しくなって目に見える報酬以上のものが返ってくる。
そういう風に感じた。
ふぉうちゅんドッグす22話、23話 感想
22話 出逢い
23話 最高のパートナー
この2話も続きもので、マックス大活躍の回。
私は、先に紹介した16話・17話と、22話・23話を見てふぉうちゅんドッグすのキャラでマックスが一番好きになった。
話は、フレディが見ている夢から始まる。旅の途中、フレディは病気になって倒れていた。
吹雪の中、ドッチ、コッコは助けを探しに行き、マックスはフレディに付き添って助けを待っていた。
運良く通りかかった獣医に見つけてもらうことができ、フレディは一命を取り留める。
獣医は犬思いの優しい男性で、すぐに止まってしまう車に乗り、雪で滑ってしまうような靴を履いていた。
マックスは、病院でフレディの治療をする獣医をそばで眺める。
獣医の意図を汲み取って、暴れるフレディを体で押さえ、獣医が注射を打つ間は自分の前足を噛ませて痛みに耐えられるようにした。
獣医さんも言ってたけど「なんてやつだ!」
ちょっと、空気読みすぎじゃない!?
友達を助けるためとはいえ、普段のマックスからは想像もつかないような気の利きっぷり。
フレディが元気になるまでの間、マックス、コッコ、ドッチもこの病院で休むことにする。
マックスは、病院に入院している犬達の話し相手になり、「君たちは閉じ込められてるわけじゃないみたいだよ」と、獣医がやっていることの意味を代わりに伝えたりしていた。
・・・本当は頭のいい犬だったのね。
子犬のポロンは、病気がなかなか治らず、ずっと入院しているようだった。
「大丈夫。きっとあの人が治してくれるから、病気が治ったら一緒にいろんなところへ行こうよ」とポロンを励ますマックス。
話をしているとポロンが急に苦しみだした。
マックスは、雪の中で止まった車を取りに行っていた獣医を呼びに行き、ポロンのことを知らせる。
急いで戻ってきた獣医はポロンに痛み止めの注射を射ち、どこかに電話をかけた。
電話の相手は、ポロンの飼い主だったが、飼い主は会いに来てくれないようだった。
ポロンと獣医の様子を見て、フレディは「なんだかとても悲しい気分だ」とつぶやく。
他の回でもそういう描写があるけど、フレディには予知能力とか、他の犬や人間の心を読む力があるみたいね。
「もういいです。私が見送ります」
怒って電話を切った獣医は、痛みが引いて楽になったポロンを外に連れ出し、フレディ達と遊ばせる。
楽しくボール遊びをしている時、ポロンは急に動かなくなってしまった。
・・・この、ポロンが動かなくなった場面は、子供の頃に見て驚いたのをいまだに覚えてる。
私も、マックスやドッチみたいに「何で? 病気は治ったんじゃないの?」と思っていたから。
でも大人になって見返すと、獣医が「痛み止めの注射」を討っていたり、飼い主との電話の会話で「見送る」と言っていたりしていて、ポロンは助からないということが分かった。
涙なしでは見られない。
なんていうか、ただ楽しく見ていたアニメも覚えてるけど、こういう重い話がときどき出てくるアニメは余計心に残る。
これまで助けられなかった犬達のお墓の前で悔しがる獣医。
マックスは、ポロンのことで一時的に獣医に対して不信感を持ち入院中の犬を脱走させて騒動を巻き起こすが、逃げた犬を雪の中で必死に助けようとする獣医の姿を見て再び信頼するようになる。
騒動が収束した後。
獣医と一緒に寝ていたマックスは、朝起きてフレディ達がいないことに気付く。
フレディ、コッコ、ドッチは、3人で旅を続けることに決めていた。
慌てて追ってきたマックスに
「マックスはもう1人ぼっちじゃない。最高のパートナーを見つけることができたから」
「別れるんじゃなくて、別々の道をいくんだ」
と話すフレディ達。
さわやかなお別れシーン。
子供向けアニメだけど大人っぽい展開だと思った。
いいパートナーに巡り会えてよかったね、マックス。
まとめ
特に感想を書きたかった回については、これでひと段落です。
感想2はほとんどボクサー犬のマックスの話になったけど、彼の活躍を見ていると適材適所という言葉を思い出します。
実は、マックスは飼われていた家で番犬の役目を果たせなくて家を追い出された、という話が8話で描かれています。
強そうな見た目から番犬に向いていると思われていたんだろうけど、本当は人間の子供の遊び相手をしたり、元気がない犬を励ましたりする役目が向いていたんですね。
いいアニメ、心に残るアニメって、時間が経ってからも見たくなりますね。
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