沖縄のお盆 我が家の場合

沖縄のお盆は旧暦で行われるので、新暦のお盆とは日にちがずれていることが多いのですが、今年は偶然新暦のお盆と全く同じ日になりました。
今日はお盆最後の日。
沖縄の方言では「うーくい」と言います。

お迎えする日は「うんけー」、真ん中の日は「なかびー」です。

テレビ番組「県民ショー」で見ると、沖縄には行事の時に親戚が大勢集まる風習がまだ残っていますが、うちの家族に限って言えば最近はそうでもないです。

おじいちゃん、おばあちゃんが生きていた頃は、お盆の時はおじさん、おばさん、従兄弟みんなで両親の実家に集まってごちそうを食べたりしていました。
親戚からのお中元にちょっといいお菓子があると嬉しかった!!
そうめんよりお菓子ちょうだいって思ってました(笑)

そういう思い出もあるのですが、今は親の世代が取り仕切るようになり、現代の生活と両立していかないといけないため、母方のところも父方のところも簡略化されています。

父は長男なので、祖父母のお仏壇はうちに来ました。
だけど、親戚を呼ぶのは父の兄弟とその子供(従姉妹)一家までにして、中日だけ来てもらうようにしました。
それでも、母はご先祖様とお客さんを迎える準備をしたり料理を作ったりするのに忙しそう。

家事全般とはいかないけど、暇だし私も何か手伝わないとなー、と思って玄関と居間の掃除をしました。
本当に掃除機がけとワイパーがけだけ(^◇^;)

母からは「助かったよ。ありがとう」と言ってもらえたのでちょっとは役に立ったかな。

昨日は、父の妹一家が来ていたのですが、世間でよく聞く「親戚に結婚や仕事のことを聞かれるのが面倒」ということはありませんでした(笑)
別に聞かれたら聞かれたで悪びれず答えるけど。

従姉妹の赤ちゃんは今1歳半で、もうすぐ喋りそうな感じでした。
赤ちゃんがいると場が和む。
父にとって孫みたいな存在なので、従姉妹が赤ちゃんを連れてくると嬉しそうにします。

我が家は3兄妹で、誰もまだ子供いないし結婚もしていないから( ̄◇ ̄;)

兄達は、仕事は結構かたいところに勤めてるんだけどなー。

従姉妹だけでも結婚して子供いてよかったー!
おじいちゃんとおばあちゃんも喜んでるよ、きっと。

今日の夜はうーくいで、ご先祖様達を見送ります。
家の門のところにろうそくを立てて、「また来年も来てください」と言います。
無縁仏さんにはちょっとだけお供え物をします。

ご先祖様を送り出す時に沖縄では、「うちかび」という紙を燃やします。
「うちかび」とは、あの世のお金です。

こんなもの。

ウークイの日の夜、沖縄では「うちかび」と呼ばれる紙を燃やす風習がある。「うちかび」は「打ち紙」と書き「紙銭」とも呼ばれ、ご先祖様があの世で使うお金のこと。わらを主な原料として、全面に銭型が打ちつけられている。ご先祖様があの世でお金に困らないように、という願いを込めてうちかびを燃やし、ご先祖様を見送る。中国や台湾などにも同じような風習があり、そこから沖縄へ伝わったといわれている。

出典:たびらい沖縄 http://www.tabirai.net/sightseeing/news/0000891.aspx

この世では、スーパーに行くと20枚100円くらいで手に入るのですが、あの世での金額はこちらで決められることになっているので「1億円」と決めたらそうなります(笑)
面白いでしょ?

そして、子供の頃はご先祖様を送り出した後に従姉妹達と花火をやって遊びました。
単純に子供が楽しめるからということもあるけど、悪いものが寄り付かないようにという意味があるようです。

今日の夜はご先祖様にあの世の通貨をたくさん持ち帰ってもらって、見送りたいと思います。

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