今回の記事は、11月9日土曜日に沖縄県立図書館で開催された視覚障害者の福祉機器の展示会について書きます。
この展示会は、沖縄視覚障碍者福祉協会、沖縄点字図書館、視覚障害関連の用具やサービスを提供する企業による主催でした。
実はこの日、映画の情景を音声で伝えてくれる「UDキャスト」というシステムを体験できる上映会も同時に開催されていたのですが、私の体調と気分の問題で今回は展示会のみを見てきました。
展示会で印象に残った用具や機械を紹介します。
超見やすい!黒いノート&白いペン
弱視の人の目の見え方は人それぞれ違っていて、一概に「みんなこれが見やすい」とは言えないのですが、黒地に白い文字の反転カラーの方が文字が読みやすいという人がたくさんいます。
私もその一人で、スマホ、タブレット、PCの画面は色反転のモードを使用しています。
そういう人のために、ノートにも黒いノートがあるんです!
「黒いノート」っていうと、なんかこう・・・中二病っぽい響きになりますね。(ネットスラングすみません!“中二病”の説明はここでは割愛します)
これ、本当に見やすいんです。
ノートが黒なので、白や蛍光色などの明るい色のペンを使って書き込んでいきます。
こういう、見やすさに特化した文房具って普通のお店では手に入りにくいというのが悩みどころなのですが、株式会社19さんが販売している反転ノートは東急ハンズでも入手できるそうです!
一般のお店でも手に入るって、ありがたいですね。
19のネットショップでも販売されています。
株式会社19
https://archalle.co.jp/
19ストア
https://19store.theshop.jp/
視力を補うスマートグラス
他には、視覚障害者用の補助具を取り扱う企業さんも出展されていました。
以前いた会社で「スマートグラスっていう機器をつけると弱視の人もよく見えるようになるらしいよ」と噂されていて、どんなものか気になっていたのですが、今回の展示会でそれを試させてもらうことができたんです!
でも、残念ながら私の目ではあまりよく見えませんでした。
iPhoneにつないだスマートグラスを見える方の目に当てても、何が映ってるか判別できなかったんです。
私は、生まれつき視力が弱い他に眼振といって眼球が勝手に振動する症状や、視野(見える範囲)が極端に狭いなどの症状もあって。
映像の見え方は、真ん中の一部分に何か映ってるけどブレブレで判別できない・・・という感じだったので、これらの症状が原因ではないかと思いました。
担当の方から「見よう見ようと力を入れないで、楽にしたほうがよく見えますよ」と言う風にコツを教わったのですが、目の力を抜いても見えませんでした。
眼振の症状のことを伝えると、
「今後、眼振がある方の目に合わせて自動で映像を調整できるようになれば、効果があるかもしれませんね」
と言っていました。
うーん、やっぱり私の症状は現状ではまだ改善が難しいんだろうなあ。
今まで、お医者さんから手術を勧められていないのも、「いろんな目の病気を合併していて、手術で一時的に見えるようになっても目の寿命が短くなる可能性が高い」という理由だし。
でも、このメガネで見えるようになる人は、生活が変わると思います(*^▽^*)
今後は、私みたいに複雑な症状の人も使えるように改良されることに期待!
スマホのカメラ越しなら私の目でも遠くの景色を見られるようになってきているので、スマートグラスの改良も案外速く進むのでは?と思ったりします。
暗いところも見える暗視メガネ
これも、初めて見る機械でした。
特に薄暗い場所で目が見えにくくなる人向けの機器で、メガネ越しに見ると暗い場所も明るい場所と同じように映ります。
ライトで照らすのよりも見やすくて、不思議な感覚でした。
もう少しコンパクトになったら、日常使いしやすいかもしれないと思いました。
この他にも、新しいタイプの拡大読書機(本の文字などを拡大して見る機械)なども展示されていました。
今回の展示会では、私が学生の頃にはなかった新しい用具をいろいろ見せてもらえて、とても勉強になりました!
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