先週、右の眼球摘出手術を受けました。
手術の前日から5泊6日で入院していました。何日で退院するかは人それぞれで主治医と相談になるのですが、私は入院期間を少し伸ばしてもらいました。
術後の疲れや体調不良はまだ少しありますが、傷の経過は順調で病院から借りてる義眼の扱いにも慣れてきました。
顔の筋肉はつながっている!
目の手術をして気付いたことはいろいろありますが、術後すぐ「顔の筋肉は繋がってるんだ」と実感しました。
まず、手術した日は左目を開けると手術した右目が痛んで目があまり開きませんでした。
私の場合もともと少しだけ見える左目が開けにくくなって不安でしたが、翌日にはいつもみたいに開けられるようになってました。
そして、手術をして2日くらいはあくびが出そうになると右目に鋭い痛みが走って大きなあくびができませんでした。
一見関係なさそうなのに、あくびで大きく口を開けようとすると目の手術跡が引っ張られるんですよね。
「やっぱり顔の筋肉ってあちこち繋がってるんだ!」って、よく分かりました。
仮義眼をつけた
退院する時、主治医が病院で貸し出している仮義眼をいくつか持ってきてつけ方と洗い方を教えてくれました。
仮義眼というのは、残った目や瞼の形に合わせた自分専用の義眼を作るまでの間、慣らすために入れておく義眼のことです。
つけた感じは、少しは違和感があるけど痛くなくて驚きました。
家に帰って自分でもやってみたけど、水で洗ってそのままつけると痛くないみたいです😁
義眼は球体ではなく大きなコンタクトレンズのような、または小さな目玉焼きのような形をしています。
ゲゲゲの鬼太郎の目玉親父みたいな形じゃないし、アニメや映画みたいにコロコロ転がることはありません。
借りてきた義眼を見た家族は「なるほど!目が描かれたコンタクトみたいなものだね」って安心してました。
目を取り出して洗ったりするというと、目玉親父みたいなのがゴロっと出てくるイメージで「大丈夫なのかな・・・?」と思ってたみたいです。
普段見る機会がないから、無理もないと思います。
私も実は、薄い義眼があることは知ってたけど球体の義眼もあると最近まで思ってました。人によって違うのかな?と。
でも、私みたいに目を取った場合の義眼もやっぱり球体ではなかったです。厚みがあるので半球に近い。 (自分の目が残っていても、いろいろな事情で義眼を使ってる人もいます)
小学生の時、盲学校の友達が義眼を見せてくれたことがあったけど、私は目がよく見えないし友達の目だからあんまりベタベタ触るのはマナー違反だとなんとなく分かってたから、球体だったか目玉焼きの形だったかまでは覚えていなくて。
目の色が塗られていて大きさがちっちゃかったのは覚えてました。だから怖いイメージとかは特になかったです。
見た目に関しては、私の場合はもともと光の感覚しかなくてあまり開かないほうの目が悪化して取ってしまったので、義眼を入れたことで目が開いて黒目があるように見えて私も家族も好意的に捉えています。
手術跡も腫れたりしてないので、言われないとわからない感じ。
でも、こうやって捉えられるのは珍しいケースかと思います。普通はもっと大きくショックを受けたり落ち込んだり、義眼に慣れるまで目が痛かったりするはず。
義眼、動かせる!
医療技術ってすごいですね。
術後初めての外来で、嬉しいことがわかりました。
私は今回の手術で右の眼球を取ったのですが、目を動かす筋肉などは残せたんです!
どういう仕組みか詳しくはわからないのですが、先生の話によると残った筋肉と人工の小さなボールを使って、義眼を入れた時に左目と一緒に動かせるようにしたということです。
手術前にも「もしも筋肉を残せたら義眼を動かせる」という説明はあったけど、私の目はもともと作りが弱いから動かすための部分が残せなくても仕方ないと思ってあまり期待していませんでした。
だから、外来で「ちゃんと左目と一緒に動いてますね」と言われた時はとても嬉しかったです。
右目も開いて動かせるようになったことで、かえって今までよりも表情が豊かになったかも?なんて思ってます。
自分の身でこういうことを体験すると、もしかして何十年後にはコンタクトみたいに視力が補える義眼なんていうものも出てくるんじゃないかって希望が持てます。
完全に神経と繋いで埋め込むのは痛くなった時大変そうだから、今回の私みたいに土台になるちっちゃな部品を埋め込んで、義眼を被せると脳に映像が流れてくるとか、痛い時と疲れてる時は取り外せる…みたいになったらいいなと考えたりします😁
眼鏡でもいいけど。
そしたら私は年取ってから目が良くなるってこと?😁
話が逸れましたが、今は自分用の義眼ができるのが楽しみです!
あと、もう少し元気になったらおしゃれして出かけたいです。
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