私は、一見暗くて重いけど、聴いていると生命力が湧いてくる歌が大好きで、
中でも、中島みゆきさんと谷山浩子さんの歌は、好みど真ん中な歌が多いです。
ということで、今回は私が思う「一見暗いけど生命力が湧いてくる歌」を3曲紹介します。
中島みゆき「命の別名」
「聖者の行進」というドラマの主題歌になっていました。
この歌は、正確に意味を理解するのは難しいけど、心に刺さる歌詞がたくさんあります。
特に好きな部分は、この2箇所。
何かの足しにもなれずに生きて 何にもなれずに消えてゆく
僕がいることを喜ぶ人が どこかにいてほしい
(1番より)たやすく涙を流せるならば たやすく痛みもわかるだろう
けれども人には笑顔のままで 泣いてるときもある
(2番より)
1番の歌詞は、以前書いた記事のタイトルにしたこともあります。
本当の意味は、歌詞を書いたみゆきさん本人にしか分からないし、この歌を知ったのは大人になってからだったけど、
このフレーズが、私が子供のときから言葉にできなかった気持ちを言葉にしてくれたような気がして。
何でみゆきさんは「名もなき君」に強くて優しいメッセージが書けるんだろう。
私、普段は割と能天気なんですが、ふとした時に寂しくなったり悲しくなったりすることがあって、
そういう自分と向き合いたい時に聴きます。
YouTubeでは中島みゆきバージョンは探せなかったんですが、中島美嘉がライブでカバーしてる動画を貼ります。
歌うというより叫んでる感じが、歌の内容と合っていて好きです。
谷山浩子「よその子」
この歌の歌詞は、家族の暖かさを求め歩く子供の物語になっています。
家族の暖かさを求めてさまよい歩く「君」。
「どうせ誰も、自分を家に入れてくれないんだから、こんな街夕焼けに焼き尽くされてしまえ!」
と願って、自分の心が焼け焦げる。
そして今度は、幻の焼け跡の中で
「それでも、すべての家の、すべての人の幸せを祈れるくらい強い心を持ちたい」
と願って、
神様とか宇宙とか、ずっと「君」を見ていた大きな存在に抱きしめられる。
重いけど、希望が見える歌。 そしてポイントは、
「すべての人の幸せを祈れるくらい、強い心を僕は持ちたい」
と、今はまだ「持ちたい」って思っていて、まだそんなに強くないというところ。
「今はまだそんな風に祈れるくらい強くないけど、いつかは」 っていうところが、綺麗すぎなくて共感できます。
親にも見捨てられてしまった子供が主役だけど、普遍的なことを歌っていて、「命の別名」にも通じる部分があると思います。
私は、親も友達もいるけど、やっぱり心の深い部分で寂しさを感じた時に勇気をくれる歌です。
谷山浩子さん本人の歌を貼ります。
中島みゆき「旅人のうた」
「家なき子2」の主題歌になっていました。
「ファイト!」と迷ったけど、「ファイト!」はカバーもあって有名なので、こちらの曲を選びました。
この歌で特に好きな部分は、次の二箇所。
男には男の ふるさとがあるという
女には女の ふるさとがあるという
何も持たないのは さすらうものばかり
どこへ帰るのかも 分からない者ばかり
(1番より)西には西だけの 正しさがあるという
東には東の 正しさがあるという
何も知らないのは さすらう者ばかり
日ごと夜ごと変わる 風向きにまどうだけ
(2番より)
男と女、
大人と子供、
障害者と健常者、
沖縄の人と本土の人、
日本人と外国人。
同じ人間でも、みんないろんな形で分類がされていて、何かしらのまとまりに属していて、
属することで安心してる面もある。
でも、ふとした時、「本当は私はどこにも属せていないんじゃないか?」と思うことがあって。
別に天才で特別な才能や感性があるわけでもなく、単なる凡人なのに。
むしろ、「どこにも属せない私」って、そう思いたいだけなのかもしれないですね。
だって何かカッコいいじゃん(笑)
「旅人のうた」は、残念ながら、本人バージョンも「これだ!」っていう歌も探せなかったので、動画は貼らないでおきます。
まとめ
家もあるし家族も友達もいるけど、「誰かに必要とされたい」とか、「帰る場所がなくても希望を持って生きる」みたいな歌に強く惹かれるのは、ずっと疎外感や寂しさを抱えているってことなんでしょうか。
でもこの気持ちは、例えば宗教団体に入ったとしても、何かのグループに属したとしても、もし好きな人と一緒になれたとしても、ずっと付いて回るものなんだと思ってます。
そう思い始めたのは、社会人になってから。
むしろ、寂しさって多少感じる分には心地良いかもしれないって今は思う。
・・・少しくらいならほっとかれても平気系女子、いかがですか?
※ただし声が好みで信頼関係を築ける人に限る
なんちゃって(笑)
そして、最近はこの記事で紹介した歌を聴く頻度が減ってきたから、緩和されてきてるのかもしれません。
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