読み上げ使用者あるある 視覚障害者は絵文字を「聞く」?!


スマートフォンの文字入力で使える絵文字は文章をカラフルに彩り、親しみやすさを演出してくれます。

実はこの絵文字、今は音声読み上げにも対応していて、視覚に障害がある人も入力したり読んだりできるようになっているんです!

その説明の中には「何これwww」と笑えるものも。

読まれた方は「どこが笑いどころなの・・・?」と反応に困るかもしれませんが、この記事では音声読み上げ機能で絵文字を読ませた時の様子をお伝えします。

また、視覚障害者で音声読み上げを使っている人も、読みながら「あるある!」と共感してもらえたらと思います。

絵文字はiOSとAndroidで多少違いがあると思いますが、私はiPhoneとiPadを使用しているので、iOSで読ませた時の話を書いていきます。

音声読み上げ機能とは

音声読み上げ機能のことをよく知らない方向けに、ざっくりと説明したいと思います。

音声読み上げ機能とは、視覚に障害がある人がパソコンやスマホを操作できるように画面の情報をロボットの声で読み上げてくれる機能のことです。

iOSやAndroidには読み上げ機能がはじめから搭載されており、設定をすることで使えるようになります。
また、読み上げの設定と合わせて操作の仕方も画面を見て行う場合とは違う手順になります。

音声読み上げ機能についての説明は、関連記事にも書いてあるのでもしよければ合わせてご覧ください!

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iOSの音声読み上げは絵文字をちゃんと読んでくれる!

本題に入ります。

iOSに入っている読み上げは「Voice Over」というものです。
このVoice Over、数百種類はあるのではないかという絵文字を一つ一つ説明してくれます。

しかも、その説明がかなり細かいんです。

例えば、人の表情を表す絵文字は本当にたくさんの種類が入っていますが、「ウィンクしている顔」、「うれし泣きする顔」、「ウィンクとアッカンベーを同時にした顔」などと説明してくれます。

音声で絵文字を聞いていると説明が細かすぎて2度聞きしてしまうようなものや、これはすごい!と思えるものもたくさんあるので、今回はそれを紹介したいと思います。

もえさんが選ぶ、笑える絵文字の説明 3選


1.「紙吹雪の中でパーティーハットをかぶってピロピロ笛をくわえているパーティーフェイス」
「冗談でしょ!?」と思う方もいるかもしれませんが、本当にあるんです。こんな説明が!
この説明を聞いたときは、2度、3度聞き返しましたw。
「パーティー」と打つと変換候補の中に出てきます。
実際に絵を見ると、黄色い顔が頭に何かを乗せて口に何かをくわえています。
頭に乗っているのが帽子、くわえているものがピロピロ笛だと思うのですが、ピロピロ笛はふーっと吹いたら先の方が伸びたり丸まったりする笛のおもちゃ「吹き戻し」なのかな?と私は想像しています。
でも実際のところ合っているかは分かりません。

細かいところまで見える方は見てみてくださーい!(適当)

2.「笑っている顔、目が笑っていない」
これも最初聞いた時「え!?」ってなりました。
目が笑っていないって普通に怖いよ~(T_T)

絵文字の顔は細かくて、私には表情まではよく見えないのですが、こういう説明があると会話の場面によって表情の使い分けができるのでとても助かります。

3.「うんち、顔つき」
ちょっと興味本位で「うんち」って打ってみたらまさかの絵文字ありましたよ!
しかも、顔がついてるwww
顔いらない!!
ノリが「Dr.スランプアラレちゃん」!

もえさんが選ぶ、素晴らしいと思った絵文字の説明


1.「女性カップルとハート」、「男性カップルとハート」
「ハート」と打つととてもたくさんの種類のハートの絵文字が出てくるのですが、その中にはラブラブなカップルを表す絵もあります。
そして、異性のカップルだけじゃなくて、ちゃんと同性カップルのデザインもあって音声でそれも説明するんです。

セクシャルマイノリティの存在も認知されつつある現代にマッチした、良い絵文字だと思います。

2.地球の絵文字の説明が3種類!
「地球」と打つと変換候補に地球の絵文字が出てくるのですが、私が知る限りで3種類あります。
・「アジアとオーストラリアが正面を向いた地球」
・「アメリカ大陸が正面を向いた地球」
・「ヨーロッパとアフリカが正面を向いた地球」

日本に住む私たちにとっての地球の絵と言えば、やっぱりアジアとオーストラリアが正面を向いたものが普通ですが、他の国から見たらその国の大陸が正面を向いた地球が普通なんですよね。
こういうところにちゃんとこだわってるところは、さすが世界中で使われているスマホを作っているAppleだと思います。

まとめ

今回は、スマホの絵文字を音声読み上げで読ませるとどうなるのかについて、私の感想も交えて書きました。

ここで紹介した以外にも、説明が面白い絵文字はまだまだたくさんあります。

Voice Overを使っている人は、面白い絵文字、好きな絵文字を見つけたらこのブログのコメント欄やTwitterで教えてください。

また、普段読み上げ機能を使っていない人も、絵文字を使う時に「視覚障害者向けの音声読み上げはなんて読むんだろう?」という視点で見てみると、何の変哲もないスマホに新たな楽しみを見いだせるかもしれません。


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